No.3 本屋さんのおかげで書くことがみつかる
書きたいけど書くことができない。
書くことが好きなのに、アイデアがない。
そんな時は、頭に隙間風を入れたいところ。
今日は、本屋さんにいくことで、隙間風をみつけるやり方を紹介します。
本屋とはどんなところでしょうか。
本が並んでいます。それも全て売られていて、一つ一つに価値がついている。背表紙を眺めると、帯がキラキラ光っているようにみえます。
「人が本を書くのにどれくらい時間がかかるのだろう。自分もいつか本を書いてみたいけど、そんな覚悟なかなかない。本を書く人はすごいなぁ。。」
そんなふうに、本を重い存在として眺めている方もいると思います。
しかし、眺め方によって、本は軽い存在になります。
僕は本棚を眺めている時、手に取ることはしません。目だけを動かし、背表紙で気になった言葉だけを頭で復唱していきます。
色々な言葉が集まってきます。最初はなんとなくメモしていく感じですが、少しずつ気になる雰囲気が出てきます。そうしてある時、グッと引き込まれる言葉が訪れます。
この体験は、水族館の大水槽で魚を眺めている時と似ています。ガラスの向こう側で、たくさんの魚が泳いでいる。みていると、魚が集まって、散っていく。その近づいたり遠のいたりする動きの奥に、これまで気づかなかったキレイな色を発見します。この魚が、グッと引き込まれる言葉です。
さて、好きな魚を見つけたら、僕だったら話したくなります。唇がすぼんでいて、ヒレがギザギザで、周りの魚の群れに斜めに突っ込んでしまう感じがとにかく素敵で....もうとまりません。それは、グッと引き込まれる言葉でも同じです。そんな言葉を見つけた瞬間、喋りたいこと、つまり、書きたいことが一杯になるはずです。
本屋を、水族館のように眺めること。それが、アイデアの隙間風を入れるやり方です。