歩いていた。僕がではない。僕の前にいる自分が、歩いている。となれば、今語っている私、これは一体誰であろうか。考えても仕方ない、そんな気がしたから、とにかくついていくことにした。 仮にその後ろ姿を少年と言っておこう。少年は今、住宅街の道を歩い…
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