1ルーム

色々な1ルームを作って、シリーズ投稿しています。

不安を嫌いにならないで

不安って、みなさん嫌いでしょうか。1人だと不安です、友だちがいないと不安です、居場所がないと不安です、そんな声をよく聞きます。確かに、マイナスな事柄とよく一緒にセットになっているようです。でも、不安自体をちゃんとみたことはあるでしょうか。1人は嫌ですよ、友だちがいないのも嫌です、居場所がないのも嫌です。ですが、不安自体が嫌とは誰も言ってないのではないでしょうか。それでは、不安っていったい何なのでしょうか。

不安自体は、どうも嫌ではないようです。でも好きでもないでしょう。嫌でも好きでもないのなら、もっとジワジワしてくる印象を抱いているのかもしれません。好きとか嫌いなら、ちゃんと感情の出発点が私にありますが、不安自体は、どこから出発しているかわかりにくい。そいつは、いつの間にか私の周りに侵入してくるのです。

例えば、1人だと不安なのは、1人である状態が不安になっているということでしょう。なるほど、不安とはその嫌いな状態の時に起きてくることなのです。そう捉えれば、不安とはむしろ、自分が嫌な状態をお知らせしてくれる、とってもいい奴なのではないでしょうか。「いま、ちょっとよくないんじゃないの〜」って、ほんの少し聞こえるぐらいの声で、小さく小さくささやいてくれているのが、不安かもしれません。だから、不安自体に気を向けなくなると、その声が聞こえなくなっちゃいます。イヤホンばっかりしてないで、たまには外の音も聞いてみましょう。ベンチに座っていると、少し右後ろの電柱のところからささやいてくれているかもしれません。怖いでしょうか、ストーカーでしょうか。確かに、不安はストーカーみたいなものかもしれませんが、あなたを刺したりしません。そいつは、あなたが心配で心配で見にきたのです。いい奴なんです。だから、そのベンチからすぐ立ち去ろうとしないで欲しいんです。

これから、不安は割といい奴なんだということを、話していこうと思います。僕にはいつも不安が付いていますので、かなり話せるようにはなってきたのです。そして話せば話すほど、僕は不安に助けられてきたのです。僕はみなさんにも、不安のカタチを知ってほしい。そしたら、僕の後ろにいる不安ってやつも、喜んでくれるだろうからです。

 

*同じアカウントで、別のブログに投稿していた内容です。