【短話】べたっとした外
その日は大嵐でした。
かぜがびゅーびゅーふいて、まどがガタガタゆれています。
テレビをみているおとうさんは、ときどきにゅーすをちぇっくしたり、ばらえてぃばんぐみをみていたりします。
ぼくは、いえのなかも、なんか外みたいだなとおもいました。だって、こんなにいろんなオトがするんですもの。晴れの日や、ただの雨の日には、そんなことおしえてくれなかった。嵐の日には、そういう、いいこともあるのです。
まどガラスをみました。なにか、べたっとはりついています。
なんだろうと思ってちかづきました。どうやら、だれかのポリ袋みたいです。まどガラスに皺になって、くちゃくちゃにへばりついていました。
そして、その皺と皺のあいだを、みずが、みずがとおっていきました。