1ルーム

色々な1ルームを作って、シリーズ投稿しています。

【短話】閉店業務

        

 

「ったく、まだ明かりをつけてやがる。ねぇ、おたくさん。もう八時ですから。」
「もう少し待ってよ。まだウチで食べたいと思ってるんが来るかもしれん。」
「もうないですよ。すぐ来ますから。」

 

「ねぇ、おたくさん。いつもいつも、どうして八時になったのにそのままなの。」
「え、まあいいんですけどね。なんか立ち読みしたい人もいるかなと思いましてね。」
「いませんよそんな人。もう八時です。」

 

「ねぇ、おたく。いい加減やめてくれる?いちいちみてらんないの。」
「余った漬物あげるから、寄ってきな。」
「話すら聞かねぇ、もういいからおわって。」

 

「ったく、どいつもこいつも、何様なんだよ。あぁ、まだあんなにあるじゃんか…」