【短話】明後日の日記
今日は七月十七日月曜日。
いつものように日記を開くと、そこには今日のことが書かれてあった。
これから書こうと思ったのに、不思議だ。
誰かが書いたのか。いや、筆跡は自分である。
さっき仮眠したから、書いたこと忘れちゃってたのか。
歯磨きしたかどうか忘れる時ってあるしね。
ノートをみていると、ページの裏にまだ筆跡の後があるようだった。
めくるとそれは明日のこと。
なんと私は、明日のことまで日記に書いていたようだった。
日付は、十九日水曜日。あれ、これ明後日だ。
不思議に不思議が重なって、なんだか頭が混乱してきたのではあったが、とにかくその内容を目を細め読んでみる。
読めなかった。
書いてあるけれど、読めなかった。
文字として書かれてあるのは確かだった。でも、意味が入ってこなかった。
それくらい、明後日というのはめちゃくちゃで、読んでも仕方のないことだった。